松田純 ヘーゲル歴史哲学の実像に迫る 新資料に基づくヘーゲル像の刷新
知泉書館、2023
ヘーゲル歴史哲学の実像に迫る - 株式会社 知泉書館 ACADEMIC PUBLISHMENT
ヘーゲル(1770-1831)の思想は主としてベルリン大学の講義を通して伝えられた。彼の死後,友人たちや息子により編集された全集版でヘーゲル像が形成され,その影響は今日まで及んでいる。ヘーゲルが後世に与えた影響は著作より講義であった。難解な...
第1章 「世界史の哲学」とは何か――最初の序論構想
1 歴史考察の3様式
2 試行錯誤する構造化
3 地理的区分と時代的区分との交錯
4 自然風土的要素の位置づけに見られる揺れ
5 ヘーゲルの歴史モデルの由来
第2章 最終学期1830/31年序論の構想
1 理性が世界を支配している
2 理性の巧知と世界精神
3 国家の総体的把握
4 自由の発展と歴史区分
第3章 近代という時代の把握
1 ゲルマン世界の3期区分
2 初年度1822/23年講義の近代認識
3 新しい旗印
4 1824年から27年までの近代史叙述の変遷
第4章 最終学期における近代認識の深まり
1 30/31年講義は七月革命の衝撃を受けて近代に重心を置く
2 宗教改革と宗教戦争
3 啓蒙思想とフランス革命――抽象的自由の原理に対する批判
4 リベラリズムの破綻
5 歴史的現在の総括――ヘーゲルの最後の近代認識の地平
6 「未来の国」アメリカ
第5章 自由の意識の発展を法の歴史として捉えなければならない
1 法の歴史を語らない『法哲学』
2 自由の実現としての法の歴史
3 完結した国家の外にある世界史
4 主権国家の平和的安定
5 20世紀後半以降の国際法
第6章「世界史の哲学」と「精神の歴史性の哲学」
1 歴史性 Geschichtlichkeit はヘーゲルの造語
2 ニコライ・ハルトマンによる歴史哲学の基礎づけ

コメント